当院の小児歯科の特徴
当院では、お子さんの歯科医院に対する苦手意識を少しでも減らせるよう、キッズルームや治療後のご褒美を用意しています。
基本的にひどく嫌がるお子さんを無理矢理治療することはありませんが、歯の状態によってどうしても治療が必要な場合は保護者の方と相談しながら頑張って治療を受けてもらうこともあります。
また、2~3歳の小さなお子様の場合は「今日は○○しかしないからね」と約束した上で治療をするとスムーズに進むこともあります。
子どものむし歯の現状
近年、むし歯のお子さんの割合が急激に減少しています。
厚生労働省の調査によると、6歳のお子さんがむし歯になる確率は昭和62年では91%でしたが、平成23年には42%まで減少しています。また、平成29年度の学校保健統計調査によると、12歳でむし歯があるお子さんは全国平均で3割程度となっています。
よって、現在の小児歯科ではむし歯治療はもとより、むし歯のない状態をキープするための予防歯科が重視されるようになっています。
こうした状況に伴い、仙台市では「平成34年度までにむし歯のない3歳児を85%以上に増加させる」という目的から「3歳児カリエスフリー85プロジェクト」を実施し、当院も同プロジェクトの協力医療機関となっています。
むし歯から子供を守るために必要なこと
乳歯はいずれ永久歯に生え変わります。
そのため「そのうち生え変わるなら、むし歯になっても大丈夫」と思っている保護者の方もいらっしゃるようです。
しかし、それは大きな間違いです。乳歯のむし歯は永久歯の健康にも大きく影響するため、しっかりとむし歯予防をしなければならないのです。お子さんをむし歯から守るために、以下に注意しましょう。
家庭内のむし歯感染に注意
生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、むし歯菌はいません。しかし、父親や母親など家族のお口の中にいるむし歯菌が移ってしまうと、いずれむし歯になる可能性が高まります。
お子さんにむし歯菌が移る原因は、コップや箸などの食器を共有すること、愛情表現のキスをすることなどです。
お子さんとは食器を分けて使うことを徹底しましょう。また、家族全員がしっかりと歯科治療や定期検診を受け、お口の中からむし歯菌を減らしておくことも重要です。
仕上げみがきをしっかりと
お子さんが小さなうちから自分で歯みがきをする習慣を身につけるのは、非常に良いことです。
しかし、お子さんの手はまだ発達途中であり、歯をすみずみまで磨くことは難しいものです。
磨き残しを減らすために、保護者の方が必ず仕上げみがきをしてあげてください。お子さんが磨きにくい歯の裏側や歯と歯の間までしっかりと磨きます。
子ども用デンタルグッズなどを利用しながら楽しく磨いてあげましょう。
小さな頃からのむし歯予防
むし歯を予防するためには、ご家庭での正しい歯みがき習慣と、以下のような歯科医院での予防措置を併せて行うのがおすすめです。
PMTC
PMTCとは、専門の機械と安全な薬剤を使ってむし歯菌を退治する歯のクリーニングです。
定期的に歯のクリーニングをすることにより、むし歯になる可能性を減らすことができます。
フッ素塗布
歯を強くするフッ素を塗布することで、むし歯を防ぎます。
また、ごく初期のむし歯にフッ素を塗布することで、健康な状態に戻すことも可能です。
サホライド
サホライドとは、塗布することでむし歯の進行を止めるお薬です。塗布した部分が黒くなります。
むし歯を削る治療が受けられないお子さんや、永久歯に生え変わる直前の乳歯がむし歯になった場合などに使います。
定期検診
お子さんの場合、治療時に痛みや恐怖を感じてしまうと、歯科医院に強い嫌悪感を覚えてしまいます。
そうならないためにも、定期検診を受けてフッ素などの予防治療を受け、むし歯の早期発見・早期治療を心がけることが大切です。むし歯ができても早期発見すれば、神経までむし歯が進行することがないので、簡単な治療で済みます。
親御さんにこそ歯について学んでいただきます
お子さんをむし歯から守るためには、お父さんやお母さんをはじめとしたご家族の協力が必要不可欠です。
食事やおやつ、ジュースは時間を決めて摂取し、種類や量、頻度にも注意しましょう。また、仕上げみがきを欠かさないことはもちろん、その時間を親子のコミュニケーションの機会にし、歯の大切さを教えることも重要です。
幼少期から歯の健康意識を育てることができれば、お子さんが大人になった時にも自分の歯を大切にできる可能性が高まります。やがてお子さんが自発的に歯を守れることを目指して、歯科医院と保護者の方で協力していきましょう。
当院では、正しいブラッシング方法の指導や、仕上げみがきのアドバイスを行っております。お子さんのお口や歯について気になる点がある方はお気軽にご相談ください。
マタニティ歯科
マタニティ歯科とは、妊娠中のお母さんとこれから生まれてくるお子さんの健康のための歯科です。
元気な赤ちゃんを産むためには、妊娠前・妊娠中から歯の健康を気遣うことが重要です。
当院では、妊娠中の女性でも安心して治療を受けられる環境を整えておりますので、どうぞお気軽にご来院ください。
妊娠中はむし歯や歯周病になりやすい
女性は妊娠すると、つわりやホルモンバランスの変化など身体にさまざまな影響があります。ホルモンバランスの変化はお口に影響を及ぼすこともあり、妊娠中はむし歯や歯周病になりやすい傾向にあります。
そのため、妊娠中は普段以上に口腔環境を清潔にしておくことが大切です。
親知らずは妊娠前に抜歯する
妊娠中はホルモンバランスの変化から炎症が起きやすくなっているため、親知らずが痛むことがあります。
妊娠中は抜歯の処置が難しい場合も多いので、親知らずは妊娠前に抜歯しておきましょう。
歯周病と早産の関係
妊娠するとエストロゲンという女性ホルモンが増加し、歯周病の進行が促されます。 歯周病が発症すると、プロスタグランジンが産生されます。
プロスタグランジンは人間の身体のさまざまな組織や器官に存在するホルモンで、血圧低下作用や筋肉収縮作用などがありますが、妊娠中にプロスタグランジンが分泌すると、早産の危険が高まります。そのため、妊娠中は歯周病を進行させないよう注意しましょう。
つわりの時の歯みがき
妊娠中、特に妊娠初期はつわりがある人も多く、しっかり歯みがきができなくなることもあります。
しかし、歯みがきをしなければ当然お口の中の細菌が増えてしまい、口腔内環境が悪化したり、歯周病になったりすることもあります。
そのため、ヘッドの小さな歯ブラシを使ったり、こまめにうがいをしたり、マウスウォッシュを使うなど、可能な範囲でケアするようにしましょう。
治療は安定期に
歯科治療に適した時期は妊娠5~8か月の安定期となります。
その間に治療を済ませておき、健康なお口で出産に臨みましょう。
基本情報
医院名 | ひらた歯科クリニック |
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所在地 | 〒984-0816 宮城県仙台市若林区河原町1丁目1−5 リライアンス河原町 3F |
電話番号 | 022-395-8211 |